絵画一般

セザンヌの絵の特徴

4月22日のNHK「新日曜美術館」でポール・セザンヌの絵10傑選を
見ました。

セザンヌは自書の中で「絵は自然を忠実に写すものではなく、対象から
得られた感覚を自ら咀嚼して実行に移すものである」と述べられている
とのことでした。

代表作のひとつに『台所のテーブル』というのがあります。
テーブルの上に布や果物を入れた盛りかご、果物、ピッチャー、壺など
盛りだくさんの物が置かれた静物画です。

この絵を再現するためには、何といろいろな角度から7台のカメラが
必要でした。同一画面への複数視点の導入(アール・ローランの言及)

物の本質を捉えようと1枚の絵の中にいろいろな角度からの描写を入れて
いるということで、ピカソもセザンヌから多くのことを学んだと言われて
いました。

故郷のプロバンスに帰ってからサント=ヴィクトワール山を何枚も描かれ
ており、後の絵は抽象画っぽくなったという見方がありますが、ゲストの
方は「抽象画に移行したというよりも本質の追及の結果そのようになった」
、との見方をされていました。

私が最初に習った先生がいつもセザンヌの話を持ち出されていましたので
TVで見た内容の一部を書きました。

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静物画

チューリップの観察ーひとつのモチーフで枚数を描く

CIMG0512-2.JPG  チューリップ 写真

 いざ静物を描こうと思っても、
どんなモチーフを取り揃えれば見栄えのする絵になるのか
描くからには出来上がりを期待できる絵に取りかかりたいなど

大それたことを考えてしまって、なかなか発車できない自分がいます。
「枚数を重ねることが上達のコツ」とは重々分かっていながらもです。

そこで小さい画用紙に単品でもいいからよく観察して描く練習をしよう
と決めました。細部を描くという意味よりも構造を捉えること、という
方が適切かもしれません。

アジサイの花を例にとりますと、小さい花弁のひとつひとつをていねいに
描きいれることよりも、全体としてボールのような球体と捉える方が大切
ではないかと感じるのです。

その後で、よく目立っている小さな花弁を数個描きいれることで雰囲気が
出せればそれで十分よいと思います。

日本画とは違ってあくまでも水彩画特有のみずみずしさを大事にして
ゆきたいという気持ちからです。


アスリートにしろ音楽家にしろ、どんな職業や立場にいる人もみんな
一歩高い目標を掲げて日々真剣に取り組んでいるからこそ、今日の姿が
あるのだ、と思います。

趣味だから・・・という甘えを自分に許していては、いつまでたっても
何一つ満足のいくものは描けませんよね。(私個人の反省ですが)

というわけで、今日はチューリップの花を観察しました。
続きは「水彩画やパステル画」をご覧ください。

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静物画

水彩で古伊万里と夏ミカンを描く

koimari 0498.JPG



 古伊万里の小鉢 水彩画(途中)10号


静物画によく見られる典型的なモチーフです。小倉遊亀さんの絵が印象に残っています。

先日から描き始めていますが、初歩的なポイントを押さえていない自分にがっかりしながらも今日より一歩の気持ちで取り組んでいます。

「観察が足りない、じっくり観れば分かるはず」と何度注意されてきたことでしょう。

よくおかす誤った捉え方は、

まず、画用紙のここらあたりに小鉢を書いて、ミカンののぞき方はこのくらいで、周りに置いたミカンの配置はここらあたりと素材を画面上に配置しますね。

ここまでのところで、気づきましたか?

そうです。比率を考えましたか? 小鉢の直径は、深さは、ミカンの大きさの何倍とか、そういったことですね。よく観たつもりが遠くから見るとどこか狂っていて変なのです。

(比率を測るのはむずかしいのですが、回数を重ねて経験を積むしかないようです。)

次に、個別に注意するポイントをお話します。

○小鉢の高台は鉢の中央についていますか?
初歩的なことですが、中心線を書かないで描き始めるとまっすぐに立たないものができあがります。そして、大きさも大切です。

○ミカンは鉢から上に一部分の顔をのぞかせているにすぎませんが、全体が鉢の中に納まるようにイメージされていますか?

全体の大きさを書いてみるのがよいと思います。鉢からはみだしていたり、鉢の底にくっついていなかったりするのはご法度です。

なかには鉢の側面と他のミカンに支えられて宙に浮いている場合もありますが、近づいてみて確認を。

○ミカンの形になっていますか?
ミカンはほとんどの場合、高さの方が低くて横の方が長い楕円形です。最初から曲線を頼りにするのではなく、直線で概略を捉えることをお勧めします。

○ミカンがどちらに向いているかを描けていますか?
ミカンの軸がどちらの方向に置かれているかを観察して、中心線を描いてみるとふくらみ方がわかります。とくに彩色の段階で筆の動かし方に注意です。

○ミカンの葉の形の特徴をあらわせていますか?
葉は細長い形ではなくて、比較的まるみを帯びています。

○ミカンの茎はただ細長い棒だと認識していませんか?
茎の途中から枝別れしたり、その細い茎から葉や実が着いている様子をつぶさに観察して描きます。茎は枝分かれしたところで向きを変えていることに注目です。

以上、気のついたことを挙げました。

見えた通りに描くといっても、背後に物理や科学・化学的な要素を踏まえていないと「どこかおかしい!」という絵になるのですね。

後に名を残している、また、現在活躍している画家たちが今までにたくさんのスケッチをしてきた足跡をTVや展覧会でご覧になったことがあるでしょう。

スケッチの大切さを実感しています。

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技法

お皿は円それとも楕円?

dish 398.JPG  お皿  図 


「お皿の描き方がむずかしそうだから」、と過去の「1枚の絵」という雑誌のコラムで池田道明氏が記載されていたものを参考にしています。

お皿は真上から見ると円ですが、絵のモチーフとして見るときはたいていの場合斜め上から見下ろすようになります。ですから、楕円形になるわけです。

しかも、お皿の淵の大きい楕円と中の小さい楕円とでは中心軸が異なることになります。図で説明しますと大きい楕円の軸は青色、小さい楕円の軸は緑色です。

a・・・お皿の奥行き
b・・・お皿の横幅(青色の線)
お皿に外接する4角形は台形です。

大きな楕円の軸は、お皿に外接する台形の対角線の交点を通ります。

c, d, e は大きい楕円と小さい楕円とのへだたりです。
また、大きい楕円の軸(青色の線)と小さい楕円の軸(緑色の線)とのひらきがお皿の深さとなります。

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静物画

たけのこを描く

たけのこを描いてみました。

vcm_s_kf_repr_271x383.jpg



  bamboo shoot  水彩 6号(部分)



一度描きたいと思いながら逃していましたので、今年はスーパーで買いました。
ラジオニュースによりますと、雨が少なかったせいで今年は出荷量が少なかったそうです。

あまりにもすなおな形でおもしろみにかけるのですが、背の高いものとして
立ててモチーフとしました。

鉛筆の下書きから始めます。

中心線を決めて、たけのこがすっぽり入る長方形を書きます。
たけのこは右に傾いているので、不要な左上と右上右下の三隅を除きます。

たけのこの皮はまるで十二ひとえを着たようについていますので
その様子を書き加えます。

問題は色の付け方です。

皮を一枚一枚外側から順番に色付けしていくのではありません。
このやり方ですとたけのこのどっしりとした重さが表現できないからです。

まず、光源を意識して円錐形への光の当たり具合を観察します。
そして、皮の重なり具合を無視して全体に色を付けます。

左に光源あるとすれば、明かるい→中間→暗い→反射光、という順番になります。
これで手前にまあるくなっていることを表現できます。

それからよく見て皮の明るい部分と暗い部分を描きこみます。
表面のふわふわと毛の生えていることを表すには、平筆の毛先を画用紙に垂直に立てて皮の上を下から上にとなでます。

2,3回繰り返しますと毛羽立った感じが出ます。
その後、先のとんがっている青い部分を描きます。
いかがでしたか?

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