思います。
トランペット 水彩画 10号
金管楽器であるトランペットには、金属特有の輝きがあり、周りの
ものを映し出しています。
さあーっと一色で塗ってしまっては、これらを表現できません。
反射の部分を残しながら本体の色を塗り、後から移り込んだ色を置
いていきます。
また、ラッパの正面からは管の暗い出口が見えますが、最初から濃
い暗い色を塗るのではなく、少し暗めの色から徐々に黄色を混ぜな
がら渦巻きを描くように外へ外へと筆を走らせています。
楽器のケースには古びた感じを出すために部分的に水を多くして、
垂れるように塗っています。酒瓶のコモの色や瓶の緑色を下地に置
いて上から薄い黒色を塗りました。
とにかく、ひとつひとつのモチーフにきちんきちんと単独に色を塗
っていくやりかたでは、各々のモチーフ間のつながりができません。
互いに映り込んだ色があったり、陰影の中に入り込んでいるところ
をよく観察して、つながりを意識して塗っていくことです。
このことは背景や敷物を塗るときも同じです。モチーフの中に使用
した色を入れていきます。この絵では、筆にたっぷりの水を含ませ
た絵の具をつけて、たらしこみの技法を使っています。
他の画材では表現しにくい水彩画独特の味わいが出たように思いま
すが、いかがでしょうか?
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