テスト
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静物画

モチーフのつながりを意識する

先日描いたトランペットの絵について注意した点を挙げてみたいと
思います。

whisky CIMG0079.JPG


 トランペット 水彩画 10号 



 
金管楽器であるトランペットには、金属特有の輝きがあり、周りの
ものを映し出しています。

さあーっと一色で塗ってしまっては、これらを表現できません。
反射の部分を残しながら本体の色を塗り、後から移り込んだ色を置
いていきます。

また、ラッパの正面からは管の暗い出口が見えますが、最初から濃
い暗い色を塗るのではなく、少し暗めの色から徐々に黄色を混ぜな
がら渦巻きを描くように外へ外へと筆を走らせています。

楽器のケースには古びた感じを出すために部分的に水を多くして、
垂れるように塗っています。酒瓶のコモの色や瓶の緑色を下地に置
いて上から薄い黒色を塗りました。

とにかく、ひとつひとつのモチーフにきちんきちんと単独に色を塗
っていくやりかたでは、各々のモチーフ間のつながりができません。

互いに映り込んだ色があったり、陰影の中に入り込んでいるところ
をよく観察して、つながりを意識して塗っていくことです。

このことは背景や敷物を塗るときも同じです。モチーフの中に使用
した色を入れていきます。この絵では、筆にたっぷりの水を含ませ
た絵の具をつけて、たらしこみの技法を使っています。

他の画材では表現しにくい水彩画独特の味わいが出たように思いま
すが、いかがでしょうか?

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絵画一般

画家のサインや落款について

私自身、サインについて注意深く考えたことはなかったのですが、読者の方から質問をいただきましたので、今日はサインや落款についてお話します。

サインの役割は
「この絵は完成しました!」という意味と
「作者は○○です」と表明することです。

手元にエコールド・パリ展を見に行った時の図録がありましたので、サインに重きをおいて見直しました。

驚いたことに、まるで細いサインペンで落書きをしているかのような小さい文字でのサインがほとんどでした。サインと制作年や場所名の書かれたものもありました。

この図録には、一つ一つの作品に関してサインの有無、サインの位置、内容が書かれていました。この記述を手がかりに作品の中のサインを探さなければならないものもたくさんありました。

サインの位置は右下や左下が多く、たまに右上や左上にありました。
モディリアーニの人物画などが後者でした。

いろいろなサインを見て次のように感じました。

サインの書体は自由で良いと思います。
洋画の場合には日本人でも大方の方が英文字を使用しています。

パリで活躍された藤田嗣治氏は縦書きで漢字の氏名をその下に横書きでT.Foujitaとサインをいれています。

サインの大きさ、色や配置は絵の雰囲気を壊さないことが第一条件です。したがって、サインが絵を邪魔するとの考えから、表にはサインを入れないでキャンバスの裏に書く方もおられます。

そして、サインは大きく書かないでむしろ小さいくらいで丁度良いと思います。大きなサインを入れるベルナール・ビュフェは例外でした。

サインの色は絵の中の色を使います。ただし、赤色は遺作に使用されるために避けたほうが無難と聞いています。

サインの位置は、絵の中で一番落ち着くところを見つけます。「普段からこのような考えでいれば、絵の中のどこかに絵を更に引き立たせる効果的な場所があるはずですよ。」と言われました。

日本画や水墨画には漢字のサインや落款が使用されています。
洋画でもデッサン、簡単なスケッチなどには落款が使われています。

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風景画

絵の具の揃え方

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 新緑 水彩画 4つ切



絵の具の色の揃え方に関して、私の体験からお話します。

子供が学校で使っていた絵の具は不透明絵の具なので、透明感のある絵を描くには透明絵の具が適している、とお聞きしたので、ホルベイン24色セットを購入しました。

その後、絵の描き方という本を読んでいますと、画家さんによって、また、モチーフによって赤色にしてもいろんな色が紹介されているではありませんか。

はじめの間は、なるほどなぁそんな色があると便利で満足のいく絵が描けるかもしれないという気持ちと、水彩絵の具はそんなに高価なもではないのでいろいろな色を買い足しました。

パレットも2つ用意してずらりと色を出しましたところ、似たような色でどれが何色か区別がつかなくなり、これは失敗だと気付きました。

次には中間色は色が作りにくいからとの自己判断で、ラベンダー、ライラックの色を追加しました。

結局、最低限必要と感じる色を揃えておいて、後は混ぜ合わせて作るのがよさそうです。

現段階では、次ぎの色を主に使っています。

赤色系ーカドミュウムレッド、クリムソンレイク、インディアンレッド
黄色系ーレモンイエロー、パーマネントイエローディープ、ネイプルスイエロー
緑系ーービリジャン、エメラルドグリーン
青色系ーコバルトブルー、セルリアンブルー、コンポウズブルー
紫系ーーコバルトバイオレット、モーブ
その他ーイエローオーカー、ジョンブリアンno2、ランプブラック、不透明色のホワイト


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静物画

帯や着物など和風のものを描く

rantan CIMG0064.JPG


 帯 水彩画 10号


帯や着物といえば日本独自の民族衣装です。外国でのパーティーやお祝いの席での女性の衣装となると、どんな衣装を身につければ失礼にならないだろうかと考えますよね。

こんなときこそ胸を張って和服を身につければ最高です。“KIMONO”という英単語があるぐらいですから、引けを取りません。

はじめて帯や着物などをモチーフとした絵を描きました。

帯はどっしりとした重量感と錦糸の光沢、着物は絹織物のたんわり感、帯揚げはふんわりとした生地の絞り模様と、どれひとつをとっても独自の素材感を出すことが要求されます。

モチーフはその上に紙製の提灯とドライフラワーとなったハスの花托です。

このように華やかなモチーフの場合には、とかく細部に目が行きがちですが、全体の形を面で捉えます。

その後、目立つ模様を描きいれて、その後、色に注意しながら陰をつければ素材感が出てきます。

提灯の蛇腹感は上に書かれた文字の描写で表われます。

ハスの花托には実の入っていたくぼみがあります。くぼみの数は蓮根の穴の数と同数で、形も丸ではなく、注意してよく見ると角張っています。


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風景画

水彩風景画の二つの描き方

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 アッシジ 水彩画 by 佐伯祐三


水彩で描かれた風景画には、大きく分類して二つの描き方があるようです。

一つは線を生かした描き方です。

私の見る限りでは、長谷川利行、長沢節、佐伯祐三等です。
油彩画ではデュフィーの絵がそうです。

モチーフを前にじっくりと描かれた絵と異なり、いずれも画伯のモチーフに対峙したときの好印象やスピード感が伝わってくるようです。

風景画のもう一つの描き方は、細部にこだわらないで大胆に筆数をできるだけ少なく描く方法です。

ここでは、古賀春江を取り上げます。
明治26年、福岡県久留米市生まれ、幼名亀雄(よしお)。 

古賀春江は、大正12年「水彩画は瞬時的感興が一時に湧出する場合の材料として最適である」といったような内容の論文を発表しています。(水絵の職能とその限界について みづゑ222号)

彼は、明治以来の伝統的な技法である自然を写しとろうとする水彩画から徐々に離れていき、モチーフのイメージを瞬時につかみとろうとしています。(「近代日本の水彩画」編著酒井忠康 岩波書店)


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